お腹の脂肪を落とすために、効果的な運動方法についてご説明します。
落ちにくいお腹の脂肪
ダイエットで痩せたい部分といえば、やはり「お腹」ではないでしょうか。
お腹には、内臓がたくさんあるのに胸などと違って骨で守られていません。外部からの衝撃を受けやすく、冷えにも弱いお腹は、体を守るために脂肪を蓄えるという特徴を持っています。
そのため、脂肪がつきやすく落ちにくいので、ダイエットの効果をなかなか感じられない部分です。
腹筋の構造
お腹の筋肉は「腹筋」と呼ばれますが、お腹にある筋肉は一つだけではありません。
腹筋のメインとなっているのは、お腹の前面にある「腹直筋」です。いわゆる「シックスパック」になるのがこの部分です。
「脇腹」「横腹」といわれる部分にある筋肉が「腹斜筋」で、体の表面にある「外腹斜筋」と、体の内側にある「内腹斜筋」の二つが層のように重なっています。
また、お腹全体を腹巻のように包んでいる「腹横筋」というインナーマッスルもあります。
運動の効果が出ない理由
例えば、脇腹の脂肪が気になる、理想的なくびれが欲しいと思っている人は、腹筋の中でも「腹斜筋」を鍛える運動が最適です。
しかし、実際に行っている運動を調べてみると「上体起こし」を行っているというケースがあります。
上体起こしで鍛えられるのは「腹直筋」なので、脇腹の脂肪を落とす効果はあまりありません。
また、同じ「腹直筋」でも、おへそより上と下では適した運動方法が異なるため、腹直筋上部を鍛える上体起こしでは、下腹部のポッコリ解消効果はあまり期待できません。
お腹の脂肪を落とすポイント別エクササイズ
効果的にお腹の脂肪を落とすには、どのポイントを鍛えれば良いかを知り、そのポイントに適したエクササイズを行う必要があります。
腹直筋上部
クランチ:いわゆる「腹筋」です。
上体を起こすというというより、おへそを見るイメージで体を起こすと効果的です。
腹直筋下部
レッグレイズ:軽く膝を曲げた脚を上げ下げする運動です。
下した脚は地面につけず、脚は真上まで上げる必要はありません。
腹斜筋
オブリーク・クランチ:一般的な「腹筋」と同じ姿勢で、上体を上に起こすのではなく、脇をのぞくような感じで横向きに捻じる運動です。
腹横筋
有酸素運動:ウォーキングや踏み台昇降、水泳など、ハアハアと息が切れるほどではなく、軽く息が上がる程度の強度で行います。
筋トレの後に行うと、脂肪燃焼効果がアップします。
まとめ
この他にも、さまざまな運動や筋トレがありますが、どの方法も「鍛える部分を意識して」「ゆっくりした動きで」「呼吸を止めずに」行うことが重要です。
運動の効果を実感できるまでは時間がかかりますが、根気よく続けることが大切です。