立ち上がったとき、暗い場所から明るい場所へ出たとき、長時間立ち続けていたときなど、めまいは突然襲ってきます。
めまいそのもので命を落とすことはありませんが、めまいを起こして転倒し、ケガをしてしまう、事故に遭ってしまうということもあるため、注意が必要です。
めまいが起きたときの対処法
その場にしゃがむ、もたれる
めまいが起きたときはその場にしゃがむか、壁などに手をついてもたれ、ケガや事故の原因となる転倒を防ぎましょう。
ただし、横断歩道や踏切などでめまいが起こったときは、その場にしゃがみ込むとかえって危険ですので、安全な場所まで移動しなくてはなりません。
無理に一人で移動しようとはせず、周囲に人がいるときは助けを求めてください。
安静にする
めまいは、しばらく安静にしていれば時間とともに治まっていきます。
動くことでめまいが悪化してしまいますので、座るか横になって、めまいが治まるのを待ちましょう。
めまいの原因を取り除く
めまいは、急に明るい場所に出たときの光の刺激など、外的刺激によって誘発、悪化することがあるため、めまいが起こった時は血行悪化の原因となる衣服の締め付けを緩め、光や音の刺激が少ない静かで薄暗い場所で安静に過ごすとよいでしょう。
また、乗り物に弱い人が電車に乗ることでめまいを起こす、人混みが苦手な人が人の多い大通りでめまいを起こすなど、特定のシチュエーションとめまいが結びついている場合、その場所に居続けることでめまいが悪化してしまうため、電車を降りる、人ごみから抜け出すなど、その場から離れることも必要です。
薬を飲む
不安神経症などの発作でめまいが起きたときは、発作が起きたときのための薬を飲むことで症状が緩和されます。
ただし、めまいと一緒に吐き気がある場合は無理に服用しようとはせず、症状が落ち着いてから飲むようにしましょう。
まとめ
めまいの症状が治まったとしても、急に動くと再びめまいを起こすことがありますので、めまいを起こした後はゆっくり動きましょう。
また、めまいだけでなく意識が遠のく感じがする、激しい頭痛や手足のしびれ、舌がもつれる、耳が詰まった感じがするなどの症状があるときは脳出血、脳梗塞などの可能性があるため、救急車を呼んでください。
このほか、日常生活に支障をきたすほど頻繁にめまいを起こすといったときは、メニエール病などの可能性もあるため、なるべく早く病院を受診しましょう。