理想的なのは、ダイエットと筋トレを同時に行う
食事制限をメインとするダイエットや筋トレは、脂肪消費へのアプローチがそれぞれ異なるため、どちらも並行して行うことが理想的です。
しかし、つらい食事制限と慣れない筋トレを同時に続けるのは、かなりストレスが溜まります。
では、どちらか一方を優先して行うとしたら、食事制限ダイエットと筋トレ、どちらを先に行う方が効果的なのでしょうか。
摂取カロリーと消費カロリー
人間は食事をすることでカロリーを消費し、日常の生命維持や運動によってカロリーを消費します。
この摂取カロリーと消費カロリーの量が大きく崩れ、摂取カロリーが消費カロリーを大きく上回っている場合、消費しきれなかったカロリーは「在庫」としてストックされます。
このカロリーの在庫が脂肪になるため、肥満の原因です。
つまり、摂取カロリーと消費カロリーが同じであれば「在庫」は発生せず、消費カロリーの方が上回っていれば「在庫」が消費されます。
食事制限の落とし穴
食事制限は、摂取カロリーを減らす効果があります。
成人の平均摂取カロリーは、2000calと言われていますが、消費カロリーが1500calの場合、食事制限によって減らさなくていけないカロリーは単純計算で500cal以上で済みます。
しかし、体の筋肉量が少なく、消費カロリーが1000calだけの人は、1000cal以上制限しなくてはいけません。
これは、食事内容が同じだとしたら、食べる量を半分に減らすということになり、食事制限としてはかなり厳しくなります。
また、食事制限で体重を減らす方法にはもう一つ落とし穴があります。
それは、消費カロリーが上回ってエネルギー不足になった時、体は脂肪よりも先に筋肉を分解してエネルギーを確保するということです。
筋肉はカロリーを消費する重要な部分であり、これが減るということは「カロリーを消費しやすい体から遠のく」ということです。
食事制限のダイエットがリバウンドしやすいのはこのためです。
筋トレのメリット
運動をするとカロリーは消費されますが、筋肉は「ついているだけ」でもカロリーを消費します。つまり筋トレは、トレーニングによってカロリーを消費するだけではなく、筋トレによって筋肉を成長させ、運動をしていない時でもカロリーを多く消費する体に変化させます。
食事制限は「制限をしている間」しか効果がありませんが、筋トレはついた筋肉が減らない限り効果が続きます。
そして、継続することでその効果はどんどん上がっていくというメリットがあります。
まとめ
上記のことを踏まえると、食事制限と筋トレでは食事制限より筋トレを優先したほうがダイエットに効果的と言えます。
特に、食べる量自体は平均的で、筋肉が少ないという女性は筋トレで基礎代謝を上げることをおすすめします。
あらかじめ筋肉をつけておけば、食事制限も軽いもので済み効果を実感しやすく、リバウンドも防ぐことができます。