ダイエットのために筋トレをしても、体重が増えてしまう理由についてご説明します。
筋トレをすると太るワケ
ダイエットには筋トレがいいという話がある一方、ダイエットのために筋トレをしたら体重が増えた、筋トレで逆に太ってしまったという声を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、筋トレで体重が増える、一時的に太くなることはあります。
体重増加の原因
筋トレをすると脂肪が減って筋肉が増えますが、減った脂肪の体積と増えた筋肉の体積が同じだった場合、体重は増えます。
体重が増える原因は、脂肪と筋肉を比較すると筋肉の方が密度が高く、重さがあるからです。
牛肉の赤身と脂身を比べたとき、同じ大きさの塊でも脂身より赤身の方が重いのと同じです。
「運動をあまりしていない」「筋肉が少ない人」ほど、筋トレによる体重増加を経験しやすい傾向にあります。筋トレをすると、脂肪が減るより先に筋肉がつき始めます。
筋肉がない人ほど増えた分が実感しやすく、脂肪の燃焼量も少ない時点では、体重の減少量より増加量の方が上回ってしまうのです。
このタイプの人は、サイズを測ると増えていることもあります。
これは脂肪の下で筋肉が増えているのに対し、脂肪自体は減っていないためです。
また、筋トレをすると筋繊維が微細な損傷を受けます。
この損傷が修復することで筋肉が育っていくのですが、この修復が行われるときに体内水分量が増加します。これも筋トレ後の体重増加の原因の一つです。
体重に惑わされない
筋トレを組み込んだダイエットでは、体重に惑わされないことが重要です。
筋肉質な人は見た目がスリムでも体重は重く、筋肉がなくぷよぷよと太っている人は見た目に反して体重が軽かったりします。
体重、はダイエットの指標の一つではありますが、全てではありません。
体重がそれほど減らなくても、サイズが減っているのであれば、そのダイエットは成功です。
まとめ
筋トレをした後に体重が一時的に増えることは、ごく自然な現象であり、筋肉がつき始めたという証拠でもあります。
本来なら喜ぶべきことですが「太った」と勘違いして筋トレを中断してしまうのは、とてももったいないことです。
筋トレの効果が出るのは、個人差はありますが2、3カ月後と言われています。筋肉がつき始めた時点では体重やサイズが一時的に増加しても、根気よく続けていけば脂肪が減少していき、引き締まった体に変化していくはずです。
ただし、運動をしているからといって食べ過ぎないように気を付けましょう。食べ過ぎてしまうといくら運動しても脂肪は減りません。