連続で園芸売場からお送りします
カルナドラッグ小坂井店におみえになった方はご存じですが
入り口前には園芸売場が広がっています
この時季、お花が一杯ある植物売場は人気ですが
どっこい、忘れてはいけないのが右側にうず高く積まれている
園芸用土や肥料の山です
特に1月や2月は、土をスコップでひっくりかえして、冷たい空気にさらす。これを「寒ざらし」といい、寒風で虫などの幼虫を退治することができます
このとき、腐葉土や場合によっては台所の生ごみをすきこんでおくといい肥料になります
ところで、今年の春は、園芸デビューしようかな、とお考えの方はまず園芸用土(植物を植える土)って
なにを選んだらいいの?
という疑問があるのでは、ということで今回は土のお話しを
まず普通なら、この↑肥料・土壌改良材配合の
「花と野菜の土」を選ばれれば問題はありません
でも、中級園芸愛好家の方なら
自分のオリジナルブレンドをしてみたい、なんて思うのでは
そんなあなたのために、お教えします
まず、この↑赤玉土がベースです
(赤玉土とは、関東地方の火山灰からできた有機質を含まない粘土質の土のことです
弱酸性で保水性や通気性が良いので、万能コンテナ用土として古くから使われています
大粒・中粒・小粒があります)
赤玉土には、こんなものも混ぜましょう
(軽石は、根の成長、水はけになくてはならないもので、プランターの底に敷き詰めます
パーライトは、天然ガラス系の岩石を高温で焼いたもので、粒の周囲に水を含み
なおかつ芯までは水を吸わないので、常に水や空気を保って植物の発根を促進します
バーミキュライトは、鉱石の一種である蛭石(ひる石)を高温で焼いた土で、
非常に軽く、保水性・通気性・保肥性に優れた用土で、土壌改良にも高い効果があります)
こうして作った用土に、遅効性の有機肥料(腐葉土や油かすなど)を混ぜ込みます
ところが、園芸用土売り場を眺めると、まだ気になる肥料などありますね
例えばこの↑「牛糞」「鶏糞」
これはどう使うのだろう?なんて思ったことありませんか
(牛糞は、チッソがある程度含まれているものの、肥料というよりは、土壌改良や有機質の補給に使います
それに対して鶏糞はリンと窒素がともに豊富で水溶性が高いため、即効性が有る肥料になります
が反面、成分が濃いため肥料焼けなどを生じやすく、臭いも強いという欠点が有ります)
どちらも、ある程度以上広い、畑などで使う肥料とお考えください
それでは、この違いは?
どちらも土壌改良材で
(苦土石灰は、マグネシウムを含む石灰質肥料で、
土の酸度調節、有機物の分解促進など、土壌改良材としても使います
消石灰は、水酸化カルシウムのことで、同じように土壌の中和剤に使います
水をかけると発熱するので気を付けましょう)
家庭園芸なら、苦土石灰の方が使い勝手がよく、
この写真の奥に見えている少量用土でも充分だと思われます
前年にトマトなど植えた土は、かなり強い酸性土になっているので
これが必要になります
いずれも、園芸をやられると、他所のお宅の花や野菜に比べて
家のは…と思ったときのポイントになるのでご参考にしてください